本日営業よりアップします。
昨日につづき本棚について。
世の中には電子書籍しか読まない人というのも一定数いるそうです。そのなかのまた一定数の人たちは、すでに持っている本までも電子書籍にしてしまいます。紙の本を裁断してバラバラにして、スキャンすることでPDF化するわけです。裁断機とリコー社のScanSnapが売れに売れました。本が部屋の中からなくなりますからとてもすっきりします。気持ちが分からないわけではありませんが、私はそんなミニマリストには決してなりたくないですね。
最近、面白い試みを発見しました。
「限界本棚」というのですが、児童書で有名な福音館書店が運営するWEBマガジン「とものま」の企画です。
もし自分の蔵書を35㎝四方の箱の中に絞らないといけないことになったら、そこには何を入れるかというのが問題設定です。本棚として成立する“限界”まで本を減らすことになるので「限界本棚」と名付けているようです。
思い入れのある本、決して捨てられない本、人生の転機となった本、貴重な本、何をセレクトするかはその人の価値観次第、人生次第です。これ面白い企画です。一部で流行しているのかと思って調べてみましたが、呼応して実践している人はまだあまりいないようです。35センチ四方の箱をだれでも準備できるわけではありませんからね。今のところ福音館書店の社員の中の企画にとどまっている感じです。
これはいつか参戦してみたいと思います。一定の決められた枠の中で自己表現をするというこの束縛性と制約性には惹かれざるを得ません。こんな楽しそうな遊びに、蔵書をPDF化したミニマリストは参加できません。































