起きた瞬間に、見ていた夢をほとんど忘れてしまう営業より本日アップします。
先日、ちょっと不思議な夢を見ました。
夢の舞台はどこかの公園。春先のような柔らかい光の中で、ベンチに腰掛けている人物がいました。
なんと、そこにいたのは
大江健三郎 その人でした。
夢の中の私は妙に冷静で、「これはチャンスだ」と思いました。
質問しなければと思いました。
私の頭に浮かんだのは、彼の小説に出てくるあの人物です。
「先生、ギー兄さんについて教えてくれませんか」
ところが、年老いた大江健三郎は私の質問をまったく聞いていない様子でした。
視線はずっと足元、ベンチの下に固定されていました。
そこには、ハンミョウのような小さな虫が一匹這っていました。
先生はそれをじっと見つめています。
「先生……ギー兄さんの去勢手術について……?」
私はもう一度聞きました。
しかし先生は、こちらをちらりとも見ません。
「ほら、ここにいる」
と言って、指で虫を指します。
夢の中の私は、
「いや、それはギー兄さんじゃないでしょう」と思いながら、
そのまま夢は終わりました。
珍しい夢でした。
何で自分はこんな夢を見るのだろうと不思議な気持ちでした。
数日後、ニュースを見て驚きました。
大江健三郎 の
最初期の未発表小説の原稿が見つかったというのです。
しかも二作品。
ああ、あの夢はこれだったのか。
私は早速未発表の小説が掲載された雑誌「群像」を買い求めました。

まだ全て読んでいませんが、陰鬱で重たい文体は
もうすでに完成されているように感じました。
私が見た夢は予知夢だったのでしょうか。
もちろん、ただの偶然でしょう。
でも夢は侮れないものです。
深読みしてみましょう。
私は、小説の意味を質問しようとした。
しかし彼はそんなことには興味はなく、
足下の世界を見ていた。
ハンミョウの別名は「ミチオシエ(道教え)」、
人の前を飛び、近づくとまた少し先に逃げるを繰り返し
けっして追いつくことができない。
日本の世界的作家の原動力は、この飽くなき追求にあったのだろうか。
さて次に大江健三郎が夢に出てきたら、
何て質問しましょうか?











