ちょっとひねくれてみたい営業より本日アップします。イギリス発祥と言われている童話「3匹の子ぶた」では、わらの家や木の家はオオカミに吹き飛ばされ、レンガの家だけが無事に残ることになります。しかしこれは地震が極めて少ないイギリスだから成り立つお話で、もしこれが日本だったら、レンガの家は地震であっけなく倒壊していただろうと思われます。レンガや石を積み上げただけの組積造の建造物は横揺れにめっぽう弱いからです。いっぽう木の家は木材の軽さと柔軟さが地震の力を逃がしてくれるので、子ぶたたちの生活を長く守ってくれたに違いありません。・・・日本の建築業の一端を担い木造建築を提供しているものからすると、無垢な童話にもひとこと物申したくなってしまうのであります。(実際には童話の中の木の家は「木の枝」で作った家なんですけどね)
さてそれはともかく、健気なブタと悪者役のオオカミというのが童話の定型ですが、この役回りを反転させたのが、「3びきのかわいいオオカミ」という絵本です。(ユージーン・トリビザス文 ヘレンオクセンバリー絵)

母オオカミから家を立てて自立するよう促された3匹のオオカミたちは、力を合わせて、レンガの家(!)を建てて住み始めます。そこに「とんでもないワルぶた」が登場し、ハンマーで家を壊してしまいます。オオカミたちはこんどはコンクリートの家を建てるのですが、ワルぶたはハンマードリルを使って破壊します。とんでもないワルです。つぎにオオカミたちは鉄骨や鉄板をつかって家を建てますが、ワルぶたはダイナマイトでそれを吹き飛ばします。いのちからがら逃げ出した3匹のオオカミたちは、こんどは花で家をつくります。すると・・・(これ以上は書けません) 意表をつく結末が待っています。











